Noshift Inc.

シフトのない世界のためのインフラ

Noshiftについて

Noshiftは、「シフトのない世界をつくるためのインフラ」です。

これを理解するには「シフト」とはなにかについて考える必要があります。

「シフト」とはなにか

シフトとはなにか

シフトとは、約束です。もし店員が約束なしで気まぐれにお店に行って「たまたま」穴が開かなければ、シフトは必要ありません。

その「たまたま」を実現するには1店舗の抱えられるワーカーの数では無理です。このために「ワーカークラウド」を利用します。

ワーカークラウド

ワーカークラウドはITによって実現可能なアイデアです。実際にTaimeeUber Works(アメリカで準備中との報道)といった新興IT企業によるサービスが今年になって登場しています。この領域は今後拡大してくるでしょう。

ワーカークラウドの問題点

ワーカークラウドには大きな問題があります。というか、これは個人が根本的に抱える問題です。

労働市場において、供給者=個人です。一般的に、個人が供給者となる市場は労働市場のみでした。

しかし最近はCtoCシェア・エコノミーギグ・エコノミーという言葉が流行っています。これらに共通するのは「個人が供給者になる」という点です。

個人の立ち位置から見る、3種類の市場

供給者が個人のときと法人のときで、何が違うのでしょう?買う側の立場になって考えてみましょう。

法人が供給者 個人が供給者
実名性 実名 匿名
信用 ブランドとして蓄積される まったく不明

基本的に、個人は法人と違って実質匿名で、信用の蓄積がないのという性質があります。ネットオークションでひどいものを売りつけても、アカウントを作り直せば評価をリセットできてしまうのです。

こういう「買ってみるまで品質がわからないもの」のことを、経済学では「レモン」と呼びます。レモン市場では、商品の値段はリスクを加味した価格になります。そりゃそうですよね。

レモン市場の問題点

残念ながら、現在のCtoC、シェア・エコノミー、ギグ・エコノミーなどの「個人が供給する市場」はレモン市場です。

レモン市場の解決

しかし、古来から個人は労働市場や個人商店などのかたちで市場に供給者として参加してきました。そこには伝統的なレモン市場の解決方法があったからです。

具体的には雇用です。

個人の性質(村)
インターネット・街
実名性 匿名 実名
信用 まったく不明 ブランドとして蓄積される

「村」の場合、個人の性質が法人のそれと同じになっています。ここに共通する要素は「マーケットの中で、消費者が供給者それぞれを識別できること」です。

村の場合、個人の顔は村中に知られており、低品質・高品質の商品を売ればそれは「ブランド」となって蓄積されます。この状況であれば、個人であっても正当な対価を得て供給者として市場に参加することが可能です。

逆に言えば、この性質を村以外にも適用する手段が「法人」なのだとも言えます。

もうひとつのキーワード「雇用」は、この「村」を擬似的につくりだします。

雇用は村をつくる

雇用の枠で閉鎖的・長期的に囲われた少人数の社会では、従業員(=供給者)は実名信用が蓄積されます。

CtoC・ギグエコノミー時代の「村」

そのような点で、個人が供給者となるCtoC・シェアエコノミー・ギグエコノミー系のサービスでは個人アカウントに「評価」を蓄積できるように設計しています。そのサービス内を「村」にするためです。

しかし、ここには未解決の問題があります。

  • 評価がサービス内でしか共有できない=個人のブランド樹立努力が狭いマーケットごとにリセットされてしまう
  • 低評価を受けても、アカウントを作り直してしまえばいい

特に後者が大きな問題です。これを解決するには、一人が絶対に複数アカウントをつくれない仕組みが必要です。

身分証による本人確認のハードル

身分証による本人確認が早く・手軽に・確実にできれば、上の問題は解決できます。

しかしIT系サービスが身分証による本人確認をするには高いハードルがあります。

  • 身分証確認センター・スタッフの設置コスト
  • 身分証確認ノウハウ、情報漏洩リスク管理
  • ユーザーの手間と待機時間によるコンバージョンの大幅低下

以上の理由から、多くのCtoC・シェアエコノミー・ギグエコノミーサービスベンダーは身分証による本人確認を行なっていません。逆に言えば、それでも成り立つようなサービスしか現状は展開できていない状況です。

Noshift = オンライン身分証

Noshiftは、ユーザーが1タップで身分を証明できるオンライン身分証です。

Noshiftサービスの流れ

簡単な流れは以下の通りです。

  1. ユーザーは身分証(免許証など)をNoshiftにアップロード
  2. Noshiftによって全てのプロフィール項目をテキストデータ化
  3. ユーザーの意思によって、サードパーティ企業に自分のプロフィールデータを送信。

ユーザーは一度身分証をアップロードしておけば、企業に対して1タップでNoshiftによって証明されたプロフィールを送信できます。

このサービスはCtoC・シェアエコノミー・ギグエコノミーに限らず、以下のような場面で有用です。

  • CtoC・シェアエコノミー・ギグエコノミー
  • 銀行・証券口座の開設、保険や電話回線の申し込み
  • ホテルのチェックインや各種登録フォームなど、プロフィール情報の記載が必要な場面

また将来的には、以下のような場面で利用可能です。

  • 会員カード、免許証、パスポートなどの電子化
  • メンバーシップやサブスクリプションの1タップ申し込み、管理、解約
  • 飲食店の予約やイベントなどの参加申し込み
  • 契約書への署名の代替(ブロックチェーンとの組み合わせ)

オンライン身分証はなぜ存在しなかったか

しかしこれだけ便利なサービスがなぜこれまでなかったのでしょうか(一応ありますが、今年サービス開始の1社のみのようです)

理由は理論上、以下のどちらかです。

  • ペイできるだけの市場(需要)がない
  • 技術的・法的に難しい

上の両方をクリアしているのであれば、必ず先行の競合がいるはずです。逆にそれがないというのは、どちらか足りないということです。

オンライン身分証については、前者です。そして、それは「これまでは」の話です。

Web3.0への流れ

個人の実在性・唯一性・実名性が重要になるのは、主に個人が供給者になる場面です。そのようなサービスはCtoCやシェアエコノミー、ギグエコノミーと呼ばれ、この数年になって大きく広がりつつある分野です。つまり、オンライン身分証に必要な市場は現在成長中、もしくは黎明期であるといえます。

技術的な信頼性

オンライン身分証を実現する上で最も重要なのがセキュリティです。

一般的に、「セキュリティと手軽さはトレードオフ」と言われます。

究極の個人情報である「身分証情報」を預かりサーブする上で、ぼくらは手軽さを犠牲にしてでもセキュリティを守る必要があります。